こんにちは、ラクつくのゆかり(@igarashi_yukari)です。
手作りの米粉のクッキーやパウンドケーキなどの焼き菓子を作り置きして冷蔵庫に保存し、食べた際に、「硬くて食感が悪い!」「冷やす前はあんなにおいしかったのにどうして!?」なんて思ったことはありませんか。
その理由のひとつは、米粉がもつ性質にあります。
米粉の性質を知っておくと、硬くて食感が悪くなったときでも食べ方の工夫次第でおいしく食べることができますよ。
なぜ冷えると硬くなるの?
米粉の原料である米の主成分は、デンプンです。
生米の生デンプンは硬くて消化に悪く、そのままでは食べることができません。しかし、水と熱を加えると美味しなり、消化しやすいデンプンに変化します。これを「α(アルファ)化」といいます。
α化したデンプンは、そのまま放置したり、冷蔵庫で冷やしたりすると、また生デンプンの状態へ戻っていきます。これを「β(ベータ)化」といいます。炊いたご飯や焼いたお餅が冷えたときに硬くなるのは、この現象によるためです。
このことからもわかるように、米粉で作るスイーツは、冷えると米粉に含まれるデンプンのβ化により硬くなるのです。
これを解決するには、再び加熱すること。
その際、表面に霧吹きで水を少し吹きかけてから加熱することで、表面の乾燥を防ぎつつ、生地の中まで温めておいしく食べることができますよ。
冷えてかたくなった米粉スイーツをおいしく食べる方法
クッキーの場合
霧吹きで水を両面に軽く吹きかけ(1面につき1回吹きかける)、200度に予熱したオーブンもしくはオーブントースターで2〜3分ほど焼きます。
クッキーのレシピにもよりますが、焼いてすぐ食べるとやわらかく、粗熱が取れるのを待ってから食べるとサクサク、ザクザクっとした食感を楽しめます。
※加熱の目安は、食べたときに中まで温まっていればOK。
パウンドケーキやマフィン、スコーンの場合
パウンドケーキは生地の表面全体に、マフィンは生地の表面に、スコーンは生地の表面全体に霧吹き(1面につき2回吹きかける)をして200度に予熱したオーブンもしくはオーブントースターで5〜6分ほど焼きます。
※水を多めに吹きかけることで表面の焦げと乾燥を防ぎ、中までしっかり温めることができます。焼いている途中に焦げてくるようであれば、表面にアルミホイルをかぶせてください。
※加熱の目安は、食べたときに中まで温まっていればOK。中がまだ冷たい場合はラップで包み、600Wの電子レンジで10秒ずつ加熱して中まで温めてください。
まとめ
生地の配合(米粉とアーモンドパウダーをブレンドするなど)によって、冷めても硬くなりにくい米粉で作った焼き菓子もあるため、上記に記載していることは、全ての米粉スイーツに当てはまるとは限りません。
米粉で作った焼き菓子が硬くなった際の参考として、上記の情報をご活用ください。
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